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淫縛~寝盗られ妻は逝き色獄に淫涙を流す(旧タイトル:淫妻)
第4章 チャプター04
「では、私と智君の中出しセックス、どっちが本当に気持ちいいのか、比べてみるといい」
「そッ……そんなこと、し、しなくても」
 膣から生じた悦楽は背筋を伝って肌に行き渡り、頭の頂点を貫いていった。何かつかむものがあれば、きっと、麗はそれにしがみついていたのであろうが、それができないので、焦れながら指先を動かした。
「嫌なら、はっきりと拒否するといい。私なら、智君よりももっと、深い性感を与えることができる自信がある。ーーさあ、どうするのかね」
 玲二のことばはまさに、悪魔の囁きだった。麗はそれを拒絶することも、受諾することもできずにいた。
 コンドームを装着せずにセックスをするのは久しぶりのことであったが、ここまでのプレイで麗の官能を研ぎ澄まされているのは、確かだ。その上、生のペニスを受け入れただけで、あれだけ感じてしまったのだ。玲二の言うように、深い肉の愉悦を与えられるのは確実だろう。その誘惑に打ち勝てるとは、麗自身は思わなかった。
 それにーー玲二が生でセックスをすると言い出しておいて、それをせずに済ませるとは、麗には思えなかった。
「それ……んフン、で、したら」
 玲二は今は腰を引き、麗のGスポットのあたりをカリで擦り上げるようにしていた。
「うん?」
「私と同時に、い、逝ってくださ、さい。あぁ、私が逝った後も、う、動かれるのは、つ、辛いの、のでッ」
 それに、玲二はにたりと笑った。すべて、自分の思い通りに事が運んで、満足している、という顔だった。
 玲二は三度、麗からペニスを引き抜いた。床の上に、横たわった。麗は膝でずりずりと床を移動すると、玲二の躯の上に跨った。玲二が自らのペニスに手を添え、麗の膣口に当たるように固定した。
「ん……フン」
 玲二のペニスが麗の中に侵入してくるのを感じた。玲二のペニスを麗の膣内に受け入れているのは変わらないのだが、後背位と騎乗位とでは、当たる部分や角度が異なるので、挿入感は異なる。騎乗位だと、ペニスはあまり深く、届くことはないのだが、それでも麗が自分から玲二の男を導いているのだと思うと、より高い興奮へと導かれるようだった。
「あぁ……あ、あン」
 麗は腰を上下させて、自らに受け入れた玲二の剛直を抽送(ちゅうそう)し始めた。が、玲二は頭の上に両手を置いた格好のまま、余裕で麗にされるがままになっていた。
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