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淫縛~寝盗られ妻は逝き色獄に淫涙を流す(旧タイトル:淫妻)
第9章 チャプター09
既に、玲二のオナニーを見てから、硬くなっていた乳首に歯を立てられて、快感が肌を伝って全身を走り抜けていった。束の間の肉の悦楽が去ると、疼きのようなものが、乳首を中心に生じた。
「おや、ここは違ったかな。麗君は乳首を愛撫されるのが好きだから、こうすると悦(よろこ)んでくれると思ったのだが」
乳首から口を離し、それでいて、ローターを乳房になぞらせるのをやめないまま、玲二が言った。
麗は首を横に振った。
「いえ。感じます」
「続けても、いいのかな」
「はい」
が、玲二は麗の顔を見上げたままで、何もしようとしなかった。
麗は悩ましげに、溜息をついた。
「どうか、お願いです。わたしの乳首を、玲二さんの舌で転がして下さ……あぁ!」
麗が言い終わる前に、玲二が乳首を口に含んできた。同時に、ローターを右の乳首に当ててきた。両方の乳首を刺激されて、麗は顔をのけぞらせた。息をするのも忘れた。
「そッ、そんな、駄目。駄目ですぅ。つ……強すぎます」
「苛めないで下さい、か」
「は、はい」
「ーーいいだろう。そのかわり、これからは俺のことを玲二、と呼ぶんだ」
「え……どういうことですか」
「玲二さん、ではなく、玲二と呼び捨てにするんだ。丁寧語を使うのも禁止だ。これからは、おれのことを恋人であるかのように、親しげに話しかけるんだ」
「そんな……」
どこまでーーいったいどこまで、この男は麗と智を辱(はずかし)めれば、気がすむのだろう。
麗と玲二が恋人のように親しげな態度で接すれば、智はどれほど傷つくのだろう。たとえ、嫉妬で興奮するのが智の気質なのだとしても、決して心が傷つかない、ということではないはずだ。
玲二としては、こうしたプレイも性的な興奮を得るための、ひとつなのかもしれない。が、麗にとってはそうではない。隠しカメラやマイクを通して、智と繋がっていたいから――それだけであり、それ以上でも、以下でもない。
が……そうであるはずなのだが。智に身を焦がすほどの嫉妬を覚えさせるーーそのことを想像しただけで、麗は躰の内側から震えが疾(はし)るのを覚えた。
「おや、ここは違ったかな。麗君は乳首を愛撫されるのが好きだから、こうすると悦(よろこ)んでくれると思ったのだが」
乳首から口を離し、それでいて、ローターを乳房になぞらせるのをやめないまま、玲二が言った。
麗は首を横に振った。
「いえ。感じます」
「続けても、いいのかな」
「はい」
が、玲二は麗の顔を見上げたままで、何もしようとしなかった。
麗は悩ましげに、溜息をついた。
「どうか、お願いです。わたしの乳首を、玲二さんの舌で転がして下さ……あぁ!」
麗が言い終わる前に、玲二が乳首を口に含んできた。同時に、ローターを右の乳首に当ててきた。両方の乳首を刺激されて、麗は顔をのけぞらせた。息をするのも忘れた。
「そッ、そんな、駄目。駄目ですぅ。つ……強すぎます」
「苛めないで下さい、か」
「は、はい」
「ーーいいだろう。そのかわり、これからは俺のことを玲二、と呼ぶんだ」
「え……どういうことですか」
「玲二さん、ではなく、玲二と呼び捨てにするんだ。丁寧語を使うのも禁止だ。これからは、おれのことを恋人であるかのように、親しげに話しかけるんだ」
「そんな……」
どこまでーーいったいどこまで、この男は麗と智を辱(はずかし)めれば、気がすむのだろう。
麗と玲二が恋人のように親しげな態度で接すれば、智はどれほど傷つくのだろう。たとえ、嫉妬で興奮するのが智の気質なのだとしても、決して心が傷つかない、ということではないはずだ。
玲二としては、こうしたプレイも性的な興奮を得るための、ひとつなのかもしれない。が、麗にとってはそうではない。隠しカメラやマイクを通して、智と繋がっていたいから――それだけであり、それ以上でも、以下でもない。
が……そうであるはずなのだが。智に身を焦がすほどの嫉妬を覚えさせるーーそのことを想像しただけで、麗は躰の内側から震えが疾(はし)るのを覚えた。