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セックスパラダイス 欲望と野望の楽園
第12章 プールサイドカフェ 芽久美
パラソルの下で、はしゃぐ娘を眺めていた俺の視界に、なぜか印象深くその娘が残った。
皆がビキニの中で、1人だけ下は短パンとは言え、男物のYシャツ姿が目立ったせいもあるだろうが、何とも表現出来ぬ寂しさを漂わせていたのが、俺の琴線に触れたようだ・・

(いかんっ・・また、いつもの悪い癖がっ・・止めろっ、普通に楽しめっ・・)
理性が俺を戒めた時は、もう遅く、その娘に手を挙げて呼び寄せていた俺・・

俺の名は、中井 和也 25歳だ。しがないサラリーマンだが、なんと宝くじで1,000万円が当たり、更に100万を握りしめて行ったカジノで、昨夜ツキまくったのだった・・
そして今、2,000万のあぶく銭を持って、今後の行動を模索していた。

女の娘が、俺の手に気付き、小走りにやって来る・・
キャストでは無いとは言え、楽園で働いているのだから、当然、若く美貌の持ち主だった。
奇麗と言っても、二通りある、大きく分けて、美人と可愛い娘だ・・
そして、その娘は全てが俺の好み、ストライクゾーンにドンピシャだった。

小作りの顔に大きな瞳、やや上向きの高いが小さな鼻に、笑うと片笑窪・・
可愛い、いや、愛くるしい美少女だった。
「こんにちはっ、何か御用ですかっ? 飲み物でも?」
甘い声だが、はきはきとした口調に、ますます俺の心が傾いた・・

素早く胸の名札を読み取った俺・・
「えっとぉ・・久美ちゃん? 何か、何処かで会ったっけ? 見た事あるような?」
ダサくてクサいパターン、ところが・・
「あっ、やっぱりっ・・私も、そぉ思ったトコなんです・・」
思わぬ展開に、驚き固まる俺・・
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