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女囚
第3章 処刑
「この部屋が何の為の部屋だかわかるか。」
「ごっ拷問する為の部屋ですか。」
「ほら。わかってるじゃないか。」
「この部屋で俺の親父や爺さんがお前みたいな女を拷問していたんだ。」
「俺の母親もそんな女の1人だった。」
治夫が生い立ちを話し始めた。
「この部屋で犯され孕まされると親父や爺さんは流す為に更に激しい拷問を女に課していた。」
「だが、俺の母親は俺を流さなかった。」
「だから俺は今ここにいる。」
「幼い頃から女が拷問されるのを俺は目の当たりにしていた。」
「そして俺の中に流れる血が俺をサディストにしたのさ。」
「俺はここで同級生を犯した。」
「高校に入学した頃の事だ。」
「その子は近くに住んでいて中学まで同じ学校に通っていた。」
「その子の家は貧乏で俺の親父から借金をしていた。」
「だから高校には行かず実家で農業の手伝いをしていた。」
「俺の家は代々この村の地主でそこそこ金持ちだった。だからこの村で親父に逆らえる奴なんていなかったんだよ。」
「俺は街にある高校にここから通っていた。当時はまだバスが走っていたからな。」
「ある日高校から帰ると親父が俺を待っていた。。。」

「ただいま。」治夫は玄関で靴を脱ぎながら誰ともなしに挨拶した。
「おかえり。」1番近い襖が開き親父が顔を出した。」
「親父。ただいま。」
「お前を待ってたんだ。一緒に下にこい。」
「なんだよ。俺宿題があるんだけど。」
「いいからついてこい。お前だけだぞ。この村で俺にそんな口をきく奴。」
「それはそうだろうね。」2人は廊下を奥に向かいながら話していた。
「お前彼女いるのか。」
「いる訳ないだろ。」
「お前今年で16歳だろ。」
「そうだよ。」
「俺がお前の歳には女を拷問してたぞ。」
「俺と親父は違うんだよ。時代も違う。」
「それはそうだがな。」
2人は階段をおり牢屋の前を通り過ぎようとしていた。
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