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抱けない彼を妄想で抱く
第1章 いつもの
彼のよがる姿に思わず笑みがこぼれました。
興奮して爪を立ててしまうと彼の柔肌を傷つけてしまうので、冷静につとめ、むちゃくちゃにしてしまいたいおのれの欲求と闘います。
彼は頭を揺らし、パチパチとはじける快楽を受けているような仕草をみせています。
いますぐ服を脱がして、欲望のままに挿入してしまいたい。
手を開いて彼の胸を揉みます。
少し落ち着いたような表情になり、その手をわたしの胸へ伸ばしてきます。
「だめだよ」
彼の腕を掴んで膝の上にもどします。
でもまた腕を伸ばしてきます。
わたしの言うことなんて耳に入っていないのです。
そのやり取りを何度か繰り返したあと、わたしは諦めて胸を揉まれます。
「ああ…」
と、彼が深いため息をつきます。
これが欲しかったのだと言わんばかりに手のひらで胸の感触を味わいます。
わたしはそれで、ただここに存在しているだけで肯定されたような気分になります。
自分の胸を谷間をつくるように寄せ、彼の顔の前にもっていきます。
彼はすばやくメガネを外して胸の谷間へと顔を埋めます。
寄せた谷間をもっと寄せるように、彼の顔を胸で挟みます。
ああ、ああ、と心の底から滲み出る音を声にのせて、彼はわたしへと伝えます。
彼がいまどんな気持ちでいるのかわかりません。
頭の中でなにを考えているのか、きっと聞いても彼自身にもわからないでしょう。
これが愛なのか、欲情なのか、わたしにもわからなくて、答えを探して彼の唇に柔らかさを求めました。
肉厚な舌が唇の間からすべりこんできて、その瞬間、気持ちよさで頭の中が真っ白になります。
彼のキスは電気が身体を抜けていくような快感です。
身体は一気に彼の所有物へとくだり、わたしの全てを彼のものにしてほしい感覚にとらわれます。
「ん、ん、んんっ」
声が、喉が、涙が、縛られてなお、漏れでてしまう。
おのれの理性で縛った本能が、理性の隙間をぬけて声をあげます。
彼の全てがほしい。
唇が離れると、わたしは自分が崩壊してしまわないように自分の身体を抱きしめて、必死に快楽の余韻と闘います。
さっきまでなかった彼とわたしの身体の境界線に、わたしの身体は驚いてしまうのです。
崩れまいと呼吸を整え、しかしまた荒げ、喉の奥からは喘鳴がもれます。
うれしそうに顔を覗き込んでくる彼に腹が立つくらいにはギリギリです。
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