この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋がしたいと言いながら
第4章 オフィス
優也くんを思い出すだけで、突き上げられるような感覚が走る。下腹部がキュンと熱くなって、心までとろけてしまう。
無表情でキーボードを叩きながら、頭の中では昨夜のエッチが延々リピートされているなんて一体だれが気付くだろう。
職場での私はあまり喋らないしほとんど笑わない。仕事はちゃんとやるけれど、それだけの人間だ。
一年目の頃は「愛想がない」なんてよく小言を言われたけれど、最近はそんなこともなくなった。
そういう人なのだと諦めてもらえた部分もあるし、最高に愛想の良い後輩が入ってくれたおかげでもある。
今年の新卒であるひとみちゃんは、今日も隣の席でパソコンと睨めっこしている。
きっと子どもの頃からの癖なのだろう。眉をハの字に下げて唇を突き出し、顔全体で「困ってます」を表現している。
「あーん、もうわかんないぃー」
ついに上がったその声に、私は仕方なく椅子を寄せた。
無表情でキーボードを叩きながら、頭の中では昨夜のエッチが延々リピートされているなんて一体だれが気付くだろう。
職場での私はあまり喋らないしほとんど笑わない。仕事はちゃんとやるけれど、それだけの人間だ。
一年目の頃は「愛想がない」なんてよく小言を言われたけれど、最近はそんなこともなくなった。
そういう人なのだと諦めてもらえた部分もあるし、最高に愛想の良い後輩が入ってくれたおかげでもある。
今年の新卒であるひとみちゃんは、今日も隣の席でパソコンと睨めっこしている。
きっと子どもの頃からの癖なのだろう。眉をハの字に下げて唇を突き出し、顔全体で「困ってます」を表現している。
「あーん、もうわかんないぃー」
ついに上がったその声に、私は仕方なく椅子を寄せた。