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恋がしたいと言いながら
第6章 宅飲みデート
『しかしいちばん最初に祥子が結婚するってなんか意外だねー』
『恋愛とかあんま興味なさそうな娘だったのにね』
『とか言って10年近く会ってないけどね』
 真由ちゃんのコメントに亜実が『それな』とスタンプで返している。
 確かに当時、祥子ちゃんから恋の話なんて聞いたことがない。
 その頃、年上の彼氏がいた真由ちゃんと好奇心旺盛な亜実がところ構わずエッチな話を始めるのを慌てて止めるような娘だった。
 男子と話しているのもほとんど見たことがないし、私たちの誰よりもそういうこととは縁遠そうな印象だった。
『楽しみだね、結婚式』
『ね。どんなふうになってんだろ』
 ふたりのコメントに、私も笑顔のスタンプで返した。
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