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恋がしたいと言いながら
第8章 ランジェリーショップ
「亜実はどう?気に入ったのあった?」
品物を袋に詰めながら真由ちゃんが聞くと、亜実は小さく首を振った。
「んー、今日はいいかな」
「そう?もうすぐ祥子の結婚式なのに、出会いに備えなくて良い?」
「えー?備えてどうするの……。実際、人の結婚式で出会えたことなんてないじゃん」
「確かにねー……はい、加奈。お待たせ。じゃあ後で合流するから、どっか入って待っててね」
手渡された袋を抱えて、私たちは閉店準備の始まった店を後にした。