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恋がしたいと言いながら
第1章 待ちに待った呼び出し
「今日は出先から直帰だったんだけど、早く終わったからちょっと飲みたいなーと思って」
そう説明しながらネクタイを緩める。見ているだけで胸がときめく仕草のひとつだ。
「私も今日はちょうど真由ちゃんと亜実とお茶してたから。帰る前で良かった」
「友達?」
「うん。初めて会ったとき一緒にいた子たちだよ。覚えてない?」
微かに開いた彼の唇から「ああー……」と声が漏れる。眉を寄せ、記憶を探る横顔も色っぽい。
「思い出した。あのモデルみたいな子と、明るい感じの子か」
スッキリした表情でそう答える優也くんをちょっと複雑な気持ちで見つめる。確かに真由ちゃんはモデルみたいだし亜実は明るい。
それは正解なんだけど……。私の視線の意味を察したのか優也くんがそっと私の髪をすきあげ、耳元で囁いた。
「初めて会ったときから、加奈が一番かわいいよ」
こんなことでどうしようもなく舞い上がってしまうなんて、ふたりに知れたらきっとまた呆れられる。
それでもときめく心は抑えられずに、むっと膨れていた頬はバカみたいに綻んだ。
そう説明しながらネクタイを緩める。見ているだけで胸がときめく仕草のひとつだ。
「私も今日はちょうど真由ちゃんと亜実とお茶してたから。帰る前で良かった」
「友達?」
「うん。初めて会ったとき一緒にいた子たちだよ。覚えてない?」
微かに開いた彼の唇から「ああー……」と声が漏れる。眉を寄せ、記憶を探る横顔も色っぽい。
「思い出した。あのモデルみたいな子と、明るい感じの子か」
スッキリした表情でそう答える優也くんをちょっと複雑な気持ちで見つめる。確かに真由ちゃんはモデルみたいだし亜実は明るい。
それは正解なんだけど……。私の視線の意味を察したのか優也くんがそっと私の髪をすきあげ、耳元で囁いた。
「初めて会ったときから、加奈が一番かわいいよ」
こんなことでどうしようもなく舞い上がってしまうなんて、ふたりに知れたらきっとまた呆れられる。
それでもときめく心は抑えられずに、むっと膨れていた頬はバカみたいに綻んだ。