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第12章 ホテルえっち

「なに、加奈。どうしたの」
　よしよし、と髪を撫でられながら私は優也くんの胸板に顔を押し付け、彼の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。
　優也くんがセフレでも、私の彼氏じゃなくても、そんなことどうでもいい。
　大好きな優也くんと触れ合える距離にいる。
　それだけで、私は今日の祥子ちゃんに負けないくらいキラキラで幸せな女の子になれる。
「ねぇ、優也くん」
　彼の耳元に唇を寄せて囁いた。
「今日はこのままホテルに行こうよ」