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恋がしたいと言いながら
第12章 ホテルえっち
「はやく、きて……」
 優也くんのものは服越しでもわかるほど硬くなっていて、密着した下半身にグリグリと押し当てられている。
 たまらなくなって、私は自分の恥部を擦りつけるように動いてみた。
「んんっ……」
 微かながらも確かな刺激に、甘い声が漏れる。気持ちよくて、腰が止まらなくなってくる。
 優也くんは私の腰に添えた手でぐっと引き寄せ、低い声で囁いた。
「ねぇ、加奈。このドレス、かわいいね?」
 瞬間的に意味を察して、私は小さく頷いてみせた。
 優也くんは軽々と私を抱き上げると、洗面台まで連れて行った。
 部屋中でいちばん大きな鏡の前に立たされて、照明もぜんぶ点けられる。
 煌々と照らす灯りのなかで、ドレス姿の自分がよく見えた。
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