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恋がしたいと言いながら
第13章 恋する女の子
そのとき、休憩室前の廊下から「静かに」と声が飛んできた。
肩を跳ねさせ振り返ると、明らかに不機嫌な土井さんが立っていた。
「あなたたちね、声が外まで丸聞こえだったわよ。ここは学校じゃないの。くだらない話は程々にしてもらえる?」
そう言って、眼鏡の奥からひとみちゃんをギロリと睨みつけるとさっさとどこかへ行ってしまった。
「はぁ、最悪……」
ついさっきまで少女漫画のヒロインみたいだったひとみちゃんが、ヤンキーさながらの目つきで土井さんがいた場所を睨む。
「ていうか、ずっとあそこで話、聞いてたんですかね……恐っ」
「うーん、どうだろねぇ」
話を広げたくないので、いつものように曖昧に笑う。
土井さんみたいな人のことなんて、考えるだけで中身が腐っていってしまいそうだ。
食べ頃を過ぎたトマトみたいに、ドロドロに、グチャグチャに。
肩を跳ねさせ振り返ると、明らかに不機嫌な土井さんが立っていた。
「あなたたちね、声が外まで丸聞こえだったわよ。ここは学校じゃないの。くだらない話は程々にしてもらえる?」
そう言って、眼鏡の奥からひとみちゃんをギロリと睨みつけるとさっさとどこかへ行ってしまった。
「はぁ、最悪……」
ついさっきまで少女漫画のヒロインみたいだったひとみちゃんが、ヤンキーさながらの目つきで土井さんがいた場所を睨む。
「ていうか、ずっとあそこで話、聞いてたんですかね……恐っ」
「うーん、どうだろねぇ」
話を広げたくないので、いつものように曖昧に笑う。
土井さんみたいな人のことなんて、考えるだけで中身が腐っていってしまいそうだ。
食べ頃を過ぎたトマトみたいに、ドロドロに、グチャグチャに。