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揺れる世界の秘め事
第9章 ひと月越して

あの珍事件から一ヶ月。
急に距離は縮まったと思いきや、
あの日ほどの事件は起きなかったし、
お互いあの日の事は触れないようにしている。

「センパイ?お昼行きません?」
ただ、お昼になると時折有馬君からお誘いが来るようになった。
時折というか…しょっちゅうかな。

週に2、3回誘われる。
その都度仕事の現状と彼との昼食を天秤にかける。

「ん、んー…まぁ、うん。行こうかな」
今回はキリのいい所ではあるし、
この調子で進めてしまうとご飯抜いちゃうかもな。

そう思い誘いを受ける。

「よっしゃ、どこいきます?」
ホっとしたような、幸せそうな笑顔を向けられる。
たったコレだけでそんな笑顔されてしまうとなんというか、こちらまで頬が緩む。

「コレくらいでそんなに喜ぶ事?んん…そうね、コンビニにでも行く?」
「えー、時間も余裕ありますしレストランとか行きません?」
時計をチラリと見ると確かにまだ全然時間に余裕がある。
「任せるわ…あまり高くないところでお願い」
「りょーかいっす」

前々回彼に任せてかなり高めなお店に入ってしまい、
さらには気付いたら全額払われていて、不満が少しある。

私のほうが先輩なんだし半分払うと言っても
「男が払うもんでしょ」と笑顔でかわされる。
その代わり帰宅を共にしたり、夕飯を手作りで振舞ったけど。

まぁ不満はあれど…そんな日は助かっている。

彼と共に帰らない日は時折…『あの人』が電車で待っているから…。
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