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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第10章 営業調教
最後まで聞いた轟は
「病院のほうは管理栄養士がついて、自前で給食センターも完備しているんだが
介護施設やディサービスまで、なかなか手が回らなくてね。
特に老人介護施設は1分粥、3分粥、5分粥とそれぞれ作らなくちゃならん。
手間だし、人件費も馬鹿にならないから、外注にしようと思ってね。
そしたらどこから嗅ぎつけたのか、御社の競合会社になるのかな?
けっこうあちこちから売込みがきて、うるさいくらいなんだよ」と話す。
「具体的にどこか決めたのか?」と省吾が気にすると
「いや、まだだ。なにか決定的な差があれば別なんだけどな。
どこのサービスも似たり寄ったりで、決めかねているところさ」
轟はそう答えながらも、盛んに香織に目が行っている。
省吾と話す時も、チラチラと香織のオッパイや太ももに視線を飛ばしている。
もちろん、省吾がそれを見逃すはずはなかった。

そう言えば、轟と女を争うときは、デカいおっぱいの娘が多かったな。
肉付きのいい豊満なタイプが好みだったはずだ。香織も当てはまるか?
なるほど、使えるかもしれないぞ。・・・なにか閃いたようだ。
省吾は立ち上がると、轟の横でなにか耳打ちをする。
今度は轟がかわって、省吾に向かって耳元に囁く。
なにか昔に戻って、悪だくみを考える少年たちのようだった。
省吾は席に戻ると、お互いに顔を見合わせて、ゲラゲラ笑いだす。
轟が「まったくお前は昔っから、変わってないな」といえば
省吾は「いやいや、轟こそ昔のままでいてくれて、うれしい限りだ」と返す。
「まぁそういう訳だから、悪いが轟は、香織のために実験台になってくれ。
もちろん俺は香織を信じているから、そうならないと思うがな」
香織にはまったく話が見えてこないが
お互いが意気投合した様子なので、商談もうまくいきそうな気がしていた。
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