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1991〜バブルが生んだ甘えん棒、女海原をイク!
第8章 珠珠
変わった名前もあるものだ。
聡太は、学校の卒業名簿を見ていた。

卒業名簿は、当時3千円くらいで売買されていて、自宅の電話番号が出ている。これを元に、保険の勧誘電話をしてアポイントを取る。実際に営業に向かうのは、営業マンや営業レディーの仕事だ。
聡太はアポイントだけは自信があった。
「山本珠珠さんでいらっしゃいますか?」
シュシュと言う名が、珍しかったので良く覚えている。
「どうも初めまして!〇〇ライフプランはご存じかと思いますが、ご案内は届いておりますでしょうか?」
送ってもいないDMの所在を聞く。
「いいえ、見てないですが」
「そうですか、おかしいな?誠に申し訳ありません。間違えがありますと、万が一の事故などで保険金の請求の際に、山本さんがお困りになる事もございますので、お名前とご年齢、ご職業を確認したのですが。5分だけお時間下さい!」
一気にまくしたて、相手の不安を煽る。
「あっ、ハイどうぞ」
若い男女なら、大概が自分の保険契約の件だと思う。もしくは、親が支払っている自分名義の生命保険があると勘違いする。年齢は卒業名簿でわかるので、現在の職業や、会社の名前、職場の電話番号を聞き出し、雑談からアポイントへ繋げる。
「では、相模大野の改札で明日の19:00に。念のため、こちらの電話番号を繰り返してくれるかな?」
相手は職場の連絡先までこたえている。しつこく勧誘を受けるなら、話を聞いた上で断ろうと思うらしい。

営業事務の聡太だが、このアポイントに出向くスタッフがいなかったため、資料をバックに詰めて、久しぶりの外回り営業へ向かう。
待ち合わせ場所に現れた若い女は、ボブパーマの髪に二重のつり目、小柄な体型をしていた。
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