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1991〜バブルが生んだ甘えん棒、女海原をイク!
第12章 トリプルブッキング3人目
「聡太さ、女は私だけにしなよ」
ラブホに入ると、女が突然切り出した。
「なにメイ、俺に惚れてんの?」
「違うよバーカ。親友の恵美が、こんなチャランポランな男を、本気で恋人と思ってるのが辛いだけ」
どこまで本気かわからないが、メイは恵美をだしに使う。
「だいたいアンタは、恋人なんていらないでしょ?だったらセフレは、私1人で十分。私もソクバクとか嫌いだし、ちょうど良くない?」
聡太の本性を、メイは最初から見抜いていた。演技や作り話で誤魔化さなくて良い分、素のままで接する事が出来た。
脱いだ洋服をハンガーにかけながら、女は言葉を続ける。
「考えといて。私は暇な時にエッチ出来る相手がいればいいしね」
男としては、申し分ない話だとは思うが、メイの顔も、ずけずけモノを言う性格も、聡太は好きになれなかった。
ヤレるし、気楽だから誘っているに過ぎない。
(まぁ、面倒になりそうなら、まだ三枝もいるしな。別にメイも恵美も切ってもいいか)
利己的で頭の中だけバブルな男に、まともな意見を言った、最初の女がメイであった。

説教じみた事を言われ、少しスネる聡太。
それでも、せっかくの休みである。自ら課した限界への挑戦へ、聡太は気を引き締める。本気な所が怖い。
「聡太いいよ〜」
バスルームから女の声がする。トリプルブッキング3人目との、チェックアウトまで無制限、3本勝負のゴングが鳴る。
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