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1991〜バブルが生んだ甘えん棒、女海原をイク!
第15章 詩織との戯れ
土日も仕事している割には、相変わらずのキャンセル率の高さが災いして、収入は増えていなかった。

詩織は毎週の様に、聡太の部屋に来た。
初めての夜から、なし崩しに付き合う様になった2人だが、喧嘩もせず仲の良いカップルだった
調理が得意だった詩織。なかなか休みは合わなかったが、自分の休日前は泊まりに来て、手料理を振る舞ってくれた。
おかずはバラエティに富み、米3合半を平らげた事もある。
「ソウ君は、本当に美味しそうにご飯食べるね」
そう言いながら、笑顔で聡太を見る。
「マジ美味いよ。詩織は本屋さんより、料理教室でもやっていけるぜ」
アルバイトで書店の店員をしていた彼女は、父親がいなかった。
生活が豊かでもないだろうに、食材費を請求された事はない。その代わり、外での食事やデート代は聡太が支払った。
7つも年下の女性に、金銭的な支援は望めない。

詩織と付き合っている間、2人で温泉旅行や遊園地、食べ歩きと普通のカップルの様に過ごした。
自宅とパチンコ店をこよなく愛する男にしては、言い訳にもならないが、頑張った方である。

半年後。
キャッチセールスの会社が夜逃げをし、インセンティブも支払われないまま、聡太は転職する事になった。
借り上げていたワンルームも解約。パチンコ店へ就職が決まる。敷金も用意出来ない聡太は、会社の寮住まいになった。
1日1食は食事も出たし、光熱費もタダ。そのかわり、労働時間は長かった。
有給休暇も取れない時代で、1日10時間拘束、実働は9時間で週に6日勤務。
当時はドル箱を2、30箱積む客も珍しくない。ガラスの腰で聡太は頑張った。
入れ替えなどで、月に3、4回は1日14時間は働く事もあった。若いスタッフが多かったが、皆仲が良かったし、パチンコ好きの聡太には天職であった。
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