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性欲部
第2章 1学期終業式の後で
あーあ。1時間、どうやって暇をつぶそうか。教室の後ろでは、早くもプロレスごっこ(つまり、特定の生徒に対する暴力いじめ行為)が始まっていた。僕も、中1のときはさんざんいじめの対象にされたが、中2になってからはなぜか対象から外されていた。しかし同じクラスの中には、中1の時の同級生だった男子が何人かおり、そいつらの気分次第で僕も教室の後ろに呼び出される危険はあった。
10分ほど、プロレスごっこがどた、ばたと続いた後、対象男子は解放された。そして、暴力の主たちが、視線を教室中の男子に向けた。その視界に、不運なことに僕が入ってしまった。そう、そいつらと視線がかち合ってしまったのである。
「おい…、ケイタ。こっち、来いよ」
そのとき、だった。放送チャイムが、鳴った。
<2年A組、……ケイタ君。今すぐ、放送室に来てください>
ありがたい!僕は、放送に感謝した。
「ちぇっ!」
そいつらの舌打ちを後にして、僕は、カバンと渡された冊子を持って、教室を後にした。
放送室は、教室のある階の1つ下、2階だ。
入口の扉をノックした。
「……ケイタ、です。入ります」
放送室の中に入ると、そこには、先生はおらず、同学年くらいの女子が2人、下の学年くらいの幼い感じの女子が3人、狭い部屋の中にたたずんでいた。5人とも僕を見ると、にっこりと微笑んだ。
「ひさしぶり~♡ケイタくん~♡」
「ひさしぶりです~♡センパイ~♡」
はあ?
誰?
10分ほど、プロレスごっこがどた、ばたと続いた後、対象男子は解放された。そして、暴力の主たちが、視線を教室中の男子に向けた。その視界に、不運なことに僕が入ってしまった。そう、そいつらと視線がかち合ってしまったのである。
「おい…、ケイタ。こっち、来いよ」
そのとき、だった。放送チャイムが、鳴った。
<2年A組、……ケイタ君。今すぐ、放送室に来てください>
ありがたい!僕は、放送に感謝した。
「ちぇっ!」
そいつらの舌打ちを後にして、僕は、カバンと渡された冊子を持って、教室を後にした。
放送室は、教室のある階の1つ下、2階だ。
入口の扉をノックした。
「……ケイタ、です。入ります」
放送室の中に入ると、そこには、先生はおらず、同学年くらいの女子が2人、下の学年くらいの幼い感じの女子が3人、狭い部屋の中にたたずんでいた。5人とも僕を見ると、にっこりと微笑んだ。
「ひさしぶり~♡ケイタくん~♡」
「ひさしぶりです~♡センパイ~♡」
はあ?
誰?