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性欲部
第3章 裸遊部創立申請
「しかたないナ~♡」
と、5人の中でいちばん背が高い女子が、放送室内の壁にかかった時計をちらりと見て
「ケイタくん~♡この紙と、この紙に名前を書いて~♡」
と言ってきた。
2枚の紙を見ると、1枚には<◯◯部の創立届書き>とあり、もう1枚には<◯◯部の夏季合宿届書き>とあった。
◯◯部の創立届書きの紙には、ずらりと、見たことのない、初めて見る名前が5人分、記されていた。

…って、これつまり、僕は◯◯部に入らされるというか、◯◯部の創立メンバーになれ!ということ?
部活なんて…。
全ての能力が平平凡凡で何のとりえもない僕、そして他人とのコミュニケーションが苦手な僕には、部活は別世界のものだ。
僕は、5人によってテーブル付きのいすに座らされたが、渋い顔で、拒絶を示した。

「ケイタくんには、拒否権はないよ~♡」
『え…?そんな…』
「もし拒否したら、ケイタくん、逮捕されて刑務所行きだよ~♡」
「?」
「知らないの?中学校性欲部設置臨時措置法のこと~♡」
「え?せいよく?」
思わず、言葉が出た。

「あ、この◯◯に入る言葉ね~♡でも、それは法律上の言葉だから、わたしたちで自主的に自由に名前を付けていいことになってるの~♡いちおう考えてるのは、<裸遊(はだかあそび)>部にしようかなって~♡」
『ハ?ダ?カ?ア?ソ?ビ?』
僕のズボンの前あたりが、なんだかムクムクとした。
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