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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第22章 運命のネタ見せの日
ネタ見せは無事終わり俺と菊池君は挨拶をして01教室を出た。

「おおっしゃ~。」と菊池君はガッツポーズをして喜んでいる。

「やっぱ衣装用意したのと俺、髪染めたのが良かったんじゃないかな。」と俺にギラギラしながら話し掛けてくる。

「ま、そうかもしれないな~。」とだけ俺は言った。

菊池君はこの前の飲み会で言ったように本当に髪の毛を少し赤くしていた。

俺は理由を知っていたが、他の友人たちは「あいつ一体どうしたんだ?」と言うものの本人に直接聞く人はいなかった。

「お疲れ様~!!」と言いながらふ陽子が俺にぶつかってくる。

「痛ぇよ!無事終わって今体の力が抜けてるからいつもの倍痛く感じるよ!」

「菊池君も何か今日だけかっこよく見えたよ。」

「え!?いつもかっこよく見えてるんじゃないの?」

「まあお二人さん疲れてるのは分かるけどその府不思議な感じのジャケット早く脱ぎなよ。」

「お、そうだ!いけね!脱がないで廊下に出ちゃった。」

俺等が用意したジャケットは大学から自転車で15分位のショッピングモールの中にある服屋で定価15000円のジャケットがなんとバーゲンで4500円で売ってたので「これだ!」と言って御そろいで購入したのだ。

白がベースのジャケットにエメラルドグリーンのストライプ柄が入っている。

俺も漫才だから着るのであって普段では着る勇気がないデザインのジャケットだ。

「それにしてもネタ見せたら安心して腹減ったな。」と菊池君が言いだすと

「じゃあ購買部行ってラーメンでも買ってみんなで食べようよ!」と陽子が言う。

「本当はファミレスとか行きたいけどまぁ安く安くで打ち上げやろう!」と俺も言う。

普段も食ってる大盛りのラーメンだったが今日はいつもより旨く感じた。

「今度のライブで漫才ウケたら俺も彼女とかファンとか出来て幸せを感じたいよ。」と菊池君の欲望スイッチが入り

「うんんっ・・・まあ・・・頑張んなよ!」と陽子が引き気味で励ました。

いよいよ数日後はライブだ。



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