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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第23章 サークルのライブの当日
と中西先輩が菊池君の顔をペチペチと叩きながら注意している。

「ほれ!ネタ終わって体の力が抜けて立てなくなってるかもしれね~けどこの後お前等も舞台出るんだからな。」とスタッフさんに言われる。

レッドリボン軍ズは元気よく挨拶しネタが始まったのだが、どうもテンポが早すぎるように感じた。

俺等のテンポが緩めだったのもあってより彼らの漫才はそう感じてしまう。

「あいつら、テンポ漫才にしても最初から飛ばし過ぎだな・・・」と先輩芸人も言っている。

「道案内でこういう風に行くとショッピングモールに行ける!」という内容の漫才なのだが、何となく客席の空気は重い。

「あんなテンポで漫才やるんだったらよっぽど腕無いとウケないよな・・・」と舞台の裏の出演芸人も言っている。

彼等も自信があるからこのテンポを選んだのかもしれないが、あまりにも早すぎると笑いは起こりにくいし、お客さんが笑っている時にもう芸人は次のボケを言ってしまっていてウケはどんどん悪くなっていく・・・

「あいつら俺等のこと舐めまくっていたんだけど、うち等のウケが大きかったんで焦ったんじゃないかな~。」と菊池君は言いながら立ち上がる。

「先輩!俺投票の時カマしたいです。」と中西先輩の目を見ながら言う。

「カマす必要なんて無いからな!まあひと言くらい俺から振るから何か喋れよ!」と中西先輩が菊池君の肩を叩く。

ここで事件が起きた!

レッドリボン軍ズの松下がネタを忘れたのか数秒沈黙が起こった!

相方の平川がフォローすれば良いと思うのだが、そんなことを全く想定していなかったようで「おい!どうした!?」とオロオロしている。

「あ!?ここの先を行くんだよね・・・」とセリフを突然思い出したようだが、もうテンポも空気もグチャグチャになったままオチまでどうにか進めて「有難うございました~。」と言ってネタが終わった。

「おいおい!ハプニングがあってもネタ時間完全にオーバーしてんな!」と先輩がネタ時間をちゃんと計っていたようで怒っている。

芸人の世界はとにかくネタ時間にうるさい。

ライブによっては時間が来れば強制的に照明が暗転する場合もある。

養成所でも時間を守れない芸人は講師にブちぎれられるそうだ・・・

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