この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第24章 吉内の芸人時代の先輩
番長は芸人時代、女子中高生にはモテずネタは面白いのに事務所ライブに出ても票が入らずなかなか上のクラスに昇格できず苦戦していた。

番長は、学ランを着て下駄でネタをやる芸風で芸人達は番長のネタが観たくて舞台袖にスタンばってよく観ていた。

舞台袖は爆笑になるのに客席の女子校生達は笑わず、番長がネタをしているとアンケートを書き出したりされることもあった。

「浅草の劇場とかのほうが番長はウケるんじゃないか?」とか言っている芸人もいたがウチの事務所は浅草の劇場はNGだった。

過去売れた芸人の中にも舞台袖で芸人が爆笑しているのが当たり前でその後、ブレイクしていくなんてのはあるあるではあったのだが番長はそうはいかなかったのだ。

「芸風を変えたほうがいい。」とアドバイスする構成作家もいたが番長は自分の信じたキャラを貫いたのだ。

その後、番長のキャラクターが評価されてなのかVシネマのヤクザものに出たり、深夜のお笑い番組に何回か出たりしていたがそこから上昇していくことは無かった。

俺は今芸人のマネージャーをやっているが、もしも番長が担当の芸人だったら売ることが出来たのだろうか?

俺はついついそんなことを考えてしまった。

「よっちゃんは性格マメだから仕事もじっくりやってんだろ?」と番長は聞いてきた。

「う~ん。どうなんでしょうね!?チャンスをいくら芸人に与えてもダメな芸人はやっぱりダメですし。新人なのにオーディションに行ったらスタッフさんに気に入られるげいにんもいますよ。」

「そうだよな~。俺等が芸人の時代は取りあえずネタ勝負みたいな時代だったけど、今はネタの他に特技とかが無いと強いアピールが出来ないもんな~。」

「そうなんですよね~。実際ネタの反応は薄かったのに特技を披露したら反応が良くてテレビ出演が決まった若手いたりします。」

「俺等の頃よりもブレイクするのが難しくなってると思うし、コンプライアンスもうるさいんでしょ今は?」

「まあ・・・芸人やってた時多少悪さをしてた僕が言うのもなんですがコンプライアンスもうるさくなってますし、僕も芸人に説教することも度々あります。」

「へ~。なんか生きずらい世界になったね。」と缶のウーロン茶を飲みながらしみじみと言う。

/355ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ