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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第24章 吉内の芸人時代の先輩
確かに俺と番長が芸人だった頃は、生き方が破天荒な奴が売れると周りに思わせられたりテレビに出れたりした。

「番長・・こんなこと聞くの失礼かもしれませんが今でも舞台に立ちたい時あったりしますか」と俺が聞く。

番長は少し目をつぶって「う~ん。そうだな~。もう今こういう生活が出来てるからまた貧乏芸人に戻るってのは考えられないな・・・」と番長は本心で話してくれた。

「それによっちゃんは人を売ってるけど、俺には人を売ることは出来ないと思うし・・・」

「そうなんすね~。まあ俺もこういう仕事やってるんで今から芸人やろうとは思わないです。」

20代に芸人をやって引退し、30代後半でまたお笑い業界に戻ってくる人もいるがそういう人が売れたケースは本当に少ない。

言い方は良くないが完全に浦島太郎状態になってしまっているのだ。

40代で会社を辞めてお笑い業界に飛び込んでくる方も多少いるがやはり残ることは無いのが現実なのだ。

ワンチャンスプロモーションのネタ見せにも色々な人がネタ見せに来るが年齢が結構イってる方が合格するケースは少ない。

「会社の社員を忘年会で笑わせたりしていた!得意先の飲み会で爆笑王だった!」という方が来たりもするが実際のライブの客席に座っているお客さんは若い女性が多いのだ。

会社のノリがウケるほど甘い世界でもない。

「辞めるのも地獄、続けるのも地獄。芸人はやっぱり売れなきゃ意味がないよな。俺はその答えが出たから単独ライブを引退ライブにして辞めれたんだ。」と番長が言う。

「俺も番長の引退ライブ観に行ってましたけど、お客さん爆笑だったしあの時俺はどうしてこれだけ実力があるのに辞めなきゃいけないの?って思いましたよ。」

「いやいや。これは俺の美学なんだけど笑わせられなくなったボロボロの状態で辞めるより、まだお客さんを集められて笑いが取れるという状態の時に辞めたかったんだ。」

「そうなんですね~。」と俺は言いながら番長の単独ライブの景色が思い出された。

俺みたいな辞め方をする芸人もいれば、番長みたいな辞め方をする芸人がいる。

本当に色々な辞め方があるのもこの業界らしい。

芸人で売れる成功もあれば、芸人を辞めた後にした仕事で成功する場合もある。

人生いろいろなのだ!

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