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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第33章 菊池君の青春
明良は、大学の校舎裏で菊池君と今度のライブに出る新ネタの練習をしていると

「なあ明良!お前は良いよな童貞じゃないもんな。」といきなり言ってきた。

「まあ、そうだな・・・・俺は陽子と付き合ってるからちょこちょこヤッてるし。」

「そうだよな!俺に彼女がいないのは可笑しいよな!世界の七不思議だよ。」

「いや・・・別に不思議じゃないけど・・・・」

菊池君はここ最近また髪型を変え、サイドはガッチリと刈上げて、てっぺんの部分はピンク色になった。

髪の色を変えれば人生が変わる!というのを真剣に信じてるようだ。

「お笑いやっててもまだ女の子を抱けてないのはなぜ何だ!?この前の学内でのライブ終わりにガンガン女の子に話し掛けられると思ったのに!何故だ!?」

「いや・・・まあ・・・地道にお笑いやってたらモテるんじゃないかな。」

「くそうっ!女のおっぱいを沢山舐めたい!キスしたい!という欲望が抑えられなくてな!そこで俺は考えたのだが、明日は午前だけ授業出て午後はセクキャバに行ってみようと思うんだ!」

「セクキャバ!?」と明良は驚く。

相方の菊池君は俺の彼女がセクキャバで働いてることを知らないのだ。

「どうした!?セクキャバって行ったことあるか!?ネットで調べたらおっパブという別名もあるみたいでおっぱい触れたりするらしいんだ。」

明良はどういうことをする店かぐらいは知っていたが、行ったことは無かった。

「そこで、明日S県O市にある過激サービスが売りというセクキャバにふたりで行こう♪」

「お、え・・・はぁ??俺も行くのかよ。」

「そりゃそうだろ!コンビってのは運命共同体なんだからよ!金のことは心配するな!俺が出すから。午後の授業は出席取らないのばっかだし!安心だぜ!」と空に拳を上げる。

俺にはもう意味が分からなかった。

菊池君が行こうとしてる店は陽子が働いてる店ではなかったのでとりあえず安心した。

陽子が出勤してない日でも流石に彼女が働く店に行くのって何か変な感じだ。

「俺は、沢山女遊びして面白い芸人になるって決めたんだ!」と菊池君が叫ぶ。

俺は彼と組んだことを一瞬後悔した。
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