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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第35章 いよいよ劇場デビュー
お互いに緊張しながらも劇場に向かって歩いていく。

チケットノルマもあったので今日は陽子と菊池君のバイト先の須藤さん(男性)が観に来てくれることになっている。

さすがに「お客さん誰も呼べませんでした。」は回避したかったのだ。

ライブによっては、お客さんを全く呼べないと次回から声が掛からなくなることもあるらしいのだ。

「2分ネタだけどあんまり面白くないと、照明が真っ暗になってネタが終了してしまうこともあるらしいからな。まあ今日はニコニコ元気にやろうぜ。」と今度は俺が菊池君に言う。

そうこうしていると劇場に到着した。

俺達は劇場に入る前に立ち止まってごくりっと唾を飲み込んだ。

裏口から入り「おはようござま~す!!!」と元気よく挨拶をする。

もうそこそこ出演者が劇場にいて「おはようございます!!!」と挨拶してくれた。

奥のほうで「お~!!来たかっ!!」と言ってニコニコしてる芸人さんがいる。

大学の先輩、ニッシー中西さんだ。

「おいおいっ!お前等緊張しすぎっ!!顔が真っ青だぞ。」

中西さんの顔を発見すると俺らは先輩の近くまでダッシュで近づく。

「お、お疲れ様です・・・・今日やったりますよ・・・・」と菊池君が宣言する。

「ははははははっ!お前等すげ~気合いだな。まあそういう気合も大切かもしれんが、お客さんに緊張感が伝わったらすべったりするからな。もう少し肩の力を抜けよ。」

「は、はい!ありがとうございますっ!!!」

そんな俺等の会話が珍しいのか芸人達がじっとこちらを観ている。

「あ、こいつら僕の大学のお笑いサークルの後輩なんで・・・・完全に素人なんでよろしくお願いいします。」と中西先輩は芸人達に説明してくれた。

「いいか、今のお前等は今日がライブデビューなんだから優勝しようとか、爆笑を・・・とか考えるな。それよりも声をしっかり前に出して目線をしっかり定めろよ。これだけでお客さんも最後までネタを観てくれるはずだ。」

「え!?観てくれるはずって・・・・」

「お客さんはつまらなかったり、グダグダだと観る気を失せて下を向き始めたりするんだからな!」と中西先輩の眼光が鋭くなった。

「は、はい気を付けます。」

俺等は養成所出身でもないのでお笑いの基礎的なポイントを知らないことも多い。

やっぱり気合いだけではどうにもならないんだな・・・




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