この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第35章 いよいよ劇場デビュー
次のコンビは「遊園地でデート」というベタな漫才をやっている。

安定した笑いはとれているが、支配人は合格とさせるのか??

ネタをやっている芸人も緊張からなのか早口でネタを進めてしまっていて、お客さんを置いて行ってしまっているように感じる。

やはりネタ時間が1分を経過した頃に暗転になってしまった。

まずい・・・・

空気が重い・・・

そうは思ったがもう腹は括っている。

そしていよいよ俺等の出番が来た。

「塚本菊池」の名前が呼ばれて舞台に飛び出す。

「はい!どうも~。」とベタに登場して

「塚本です!菊池です!中西先輩の後輩塚本菊池です!」と挨拶をしてネタを進めていく。

客席からはパチパチと拍手が聞こえたので反応はまあまあのようだ。

今日は「夢を叶えるため田舎から東京に上京する際に友人が見送りに来る」という内容の漫才コントだ。

菊池君が上京する役で俺が見送り役でボケていくネタを用意した。

この段階で俺はもう緊張から喉がカラカラになっている。

ネタのボケ部分もとにかくベタベタな感じにしているので楽屋の芸人はどう思っているのか?などが脳裏を過ったが、今の俺はこれでも精一杯なのだ。

菊池君のツッコミは今日も緊張からなのか声がでかい。

ボケ1個ごとに食い気味でツッコんでくる。

それをボケと感じてくれてるのかただ下手すぎてなのか客席は爆笑ではないものの、クスクスっと笑い声が聞こえる。

客席の真ん中に彼女の陽子が座っていて目が合った。

その時に俺は一瞬パッと頭の中が真っ白になった。

たった数秒ではあるが菊池君もそれに気づいたようだ。

「俺は絶対東京でビッグになる。」というセリフを繰り返し言って俺の目をじっと見てくる。

そのお陰で「おお!じゃあ~」という風に俺も話を進められた。

客席の後ろには音響照明ルームで支配人が俺等を観ているはずなのだが、恐ろしくて恐ろしくて支配人の顔は見れない。

「俺等の夢はまず今日ここで爆笑をかっさらうことだよな?そこが夢の第一歩!!」と菊池君がアドリブを入れてきた。

俺は「は?はい???」としかりアクション出来ない。

こいつはいったい何を考えてるんだ・・・





/355ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ