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儚き陽炎
第3章 独り言

あいつとは、昔から知っていた。二つ年下の妹と同年で私が大学時代、お店でしばらくアルバイトしていて、父や母とも仲が良かった。

あいつとは、和也の事。

和也が私に好意を持っていた事は、何と無く気が付いていた。
私も弟のように接していた。

新婚当時、夜中に電話が鳴り私が取るとしばらく無言で、切ろうとした瞬間に「・・・オメコ・・・したい」と小さい声で囁き切れた。

私は、直ぐ和也だと気が付いた。
その後も、お店で何度も顔を合わせるが、和也は何時もと同じ冗談話を語り、お客さんや私を笑わせ、あんな電話をしてきた素振りを見せず私と接していた。

本当は、私は気になっていた。
和也の囁いた。「オメコしたい」

口にだした事の無い・・・言葉
ダンナも付き合った男達も、私の前では口に出さ無かった言葉。

高校の時、彼女と触り合い口にした「オマンコ」よりもっと卑わいで嫌らしい言葉。

今、和也に言わされる。
嫌がりながらも、口にした途端、体が反応してしまう。
何年間、口に出さず頭の中で囁いていた言葉。
私にとって魔法の呪文ように、口にした途端、和也のいいなりになりどんな陵 辱 も羞恥な行為も受け入れる。

例えば、秘めた行為を求められても
シャワーを浴びずに、触れられたり、触ったりした経験が無く、考えた事もなかった私を、服を着たまま身体中を舐めて、匂いを嗅ぎ私を陵 辱 し羞恥の中、狂気の悦楽を私に与え忘れられなくした。

ストッキングを剥ぎ取られ、足の親指を口の中で舐め回され指の間に舌を這わされ最後に指全部口の中にいれ唾液まみれにし、音を立てて吸われ
足の裏の臭いを嗅ぎ、舌を這わされ歯型が残るぐらい噛まれた後、
「真由子さんの足の裏、臭いキツイよ」
「塩っぱい・・し」
と、耳元で囁く。

私は、目をつむり下を向き
「嫌!恥ずかしい」
と涙ぐむしか無かった。

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