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儚き陽炎
第4章 お店のなかで

週末のアフタヌーン、和也が突然お店にやって来た。
お客もまばらな時間。
アルバイトの女の子も手持ちぶさそうにカンターに座り漫画を読んでいる。
和也はいつものように、カンターの隅を選び新聞を読む。

「いらっしゃい」
「どうも」

「何時もの?」
「うん!アメリカン」

普段と変わらない、受け応え。
顔も見ず、新聞に目を落とす・・・和也

・・・憎らしい
心の中でつぶやく。

カンターの中で私は、和也からの話し掛けを・・・待っている。
・・・
・・・

帰る客、来る客、接客、何時もと同じ時間が過ぎる。

だけど、今は和也がいる。
あの日以来初めて顔を見る。

数日前の電話での行為が甦る。

堪えきれず。
「お仕事、忙しい?」
語りかける。
顔を上げ、微笑みながら
「暇過ぎて、わざわざ此処に珈琲を飲みに来たんだ」

「わざわざ、来てくれて有り難う」
見つめながら応える。

・・・甘え・・・たい・・・
心の中で、ささやく。

女の子が、エプロンを取りながら
「お先に失礼します」と言い、帰り仕度をし帰って行った。

奥のボックスでは一組の中年のカップルが頭を寄せ話し込んでる。
カンターは、和也だけだった。

話しかけるきっかけが見つけられず、洗い物をしていると、和也が立ち上がりトイレへ向かった。

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