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第6章 乳母…6

あおいはソファに座り隼人をずっと抱いていた。
隼人の重さに腕が痛くなっていたが、隼人を降ろすことはしなかった。

「会えなかった分、ずっと抱っこしていたいの。」
あおいを心配し、抱くのを変わると言う佐野に交代を断わったのだった。

「この間、あおいさんに酷い事を言ってしまって申し訳なかった。俺、隼人を手放した心苦しさに、思わず…」

「ううん。私も無責任だったと思って。ちゃんとあの時話しをしていたら…」

あおいは交差点で押され、泡ば大惨事になりそうだった事と、誰か分からない人からタブレット端末が送られてきたりして、あおいの居場所を探している人がいるようで、隼人にもしもの事がないように、マンションから出た事を言った。

「俺も仕事仕事で話しも聞かずに…申し訳無かった。あおいさんが出て行ってから、シッターに隼人を預けたが、こんな感じで泣いてばかりでシッターに断わられ…違う人は、隼人には良く無いと判断して辞めて貰い…仕事も育児も全然ダメで。そんな時にまた義母がやってきて、隼人を連れて行ったんだ。正直ホッとしたよ。仕事も自分の時間も取れるし、好きに生きられて…でもずっと引っかかっていて…楽しく無いんだ。何をしても。どうしたらいいのか分からなくなっていた時に、また隼人が戻ってきて…」

「何で泣いているのか分からない時は不安だし、大変だし、辛いけど…こんな可愛い寝顔を見て、笑顔を見たら…」