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乳母…めのと
第6章 乳母…6
「佐野さん、眠って下さい。私が隼人君を見ますから…大丈夫。パパは強く元気でいて貰わないと。ねー隼君。」

あおいの言葉に佐野は甘え寝室に入っていった。

あおいは隼人を抱きながら、ウトウトとしながらも、隼人が少しグスると立ち上がり背中をトントンとしながら、優しく話しかけながら寝かせた。隼人を寝入ると再びソファに座り少し眠ったりしていた。



「さっきから、ずっと着信してるよ?」
あおいが目覚めると、佐野が言った。

「あ、寝ちゃった…わ。」
抱いている隼人を見つめた。
隼人はまだ寝入っていた。

「多分、川口さん…急に私が居なくなってしまったから…」

「そ…うか…、俺から電話をしておくよ。あおいさんは説明しにくいだろ?」

「ありがとうございます。お願いします…」
心配ばかりする川口を思い出していた。

佐野は自分からあおいに頼み込んだ事を川口に詫びていた。
と同時に、川口とあおいは深い関係なんだと、何となく分かっていたが寂しく思ったのだった。
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