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乳母…めのと
第1章 乳母…1
乳首が赤ん坊の唇に付くと泣き声が止み、乳首を吸い出した。
初めて母乳を吸われぎこちなかったが、赤ん坊は強い力で乳首を吸い、ウクンウクンと母乳を飲む音がしだした。まだ母乳の出が良くないだろうあおいの乳房に夢中で吸い付いていた。 

「隼人君、いい子ね。いっぱい飲んでいいのよ。」
そう囁きながら死んでしまった我が子を思い出し、思わず涙が出てしまっていた。

「大丈夫ですか?」
佐野はあおいの涙を見て慌てた。
「あ…ごめんなさい。大丈夫です。」
涙を拭きながら笑顔を作った。

「実はこの子の母親がひと月前に亡くなったんです。出産は病気じゃないって言いますが、病気を誘発てしまうこともあるんですよね。」
息子の隼人を見つめながら佐野は呟いた。

「私の仕事が忙しくて、嫁の体調を気遣えなくてね。嫁は体調が悪いって言ってたのに、仕事が…自分の事でいっぱいで、嫁に優しい言葉も掛けてあげられなくて、鬱陶しいとまで思ってしまい…。命懸けで俺の子を産んでくれたのに、赤ん坊を残して死んでいった嫁を恨んだりもして。こんな赤ん坊…母親がいないのに、泣く息子を鬱陶しく思ったり…自分には仕事があるし、赤ん坊なんて、育てられないって、途方に暮れていて…息子を施設に預け、他人に任せようかとも思っているのに…
それなのに、あなたは、他人の子供を…他人なのに、こんなに優しくしてくれて…自分は酷いなって。。。」
涙を流しながら佐野は語り出した。

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