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乳母…めのと
第1章 乳母…1
「ううん。子供が一番幸せでいられる方法を見つけたらいいと思うの。佐野さんは今、とても疲れているんだと思います。」

あおいは、乳房を変えて隼人の口に乳首を含ませた。
お腹がキューっと痛んだ。それと共に隼人を愛しく思えた。

「可愛い。こんなに一生懸命に…可愛い手…」
あおいの人差し指を小さな手で握り締めながら懸命に乳首を吸う隼人に自分の子供にしてあげられなかった事が辛く思えた。

乳首を離した隼人に
「もう、いいの?お腹いっぱいになった?」
そう言って抱き上げて隼人を佐野に渡した。

「首を支えて…そう。で、縦にして…胸にもたれかからせて…背中を軽くトントンって…赤ちゃんはおっぱいを飲み終えたらゲップをさせてあげないと。」

「そうなんだ…何にも知らなくて…勉強もしてなくて…ほんとダメだよな。」

トントンとしていると、大きなゲップをした。

「まぁ、凄い!」

佐野とあおいは顔を見合わせて笑った。


そして記念に三人で写真を撮っていた。
佐野もあおいも笑顔だった。



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