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ラブシーンをもう一度…
第1章 クリスマスイブの夜に…
ところ変わって、ホテル内にある展望レストランにて…

アタシとダンナは、料理長おまかせメニューで晩ごはんを食べていた…

それから50分後のことであった…

テーブルの上には、サーロインステーキが置かれていた…

ダンナは、ワイングラスに入っているワインがより赤身を深めていたのを見た後、アタシにこう言うた…

「みなこ…」
「なあに?」
「お約束の3つの品はあるかな?」
「えっ?」

ダンナは、ニヤニヤとした表情でアタシに言うたので、アタシは怖くなっていた…

アタシは、ダンナに3つのお約束の品を伝えていた…

「アタシが11歳の時に受け取った…ランスルーのハンドバッグでしょ…二つ目は…ああ、カメリアダイヤモンドのエンゲージリング…」
「そしてもうひとつは?」
「えっ?」

この時、アタシが食べていたサーロインステーキの切り口から赤身の濃い肉汁がトロトロとあふれでていた…

(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)

同時に、アタシの乳房(むね)の奥で激しい鼓動が高鳴っていた…

ダンナは、なおもニヤニヤとした表情でアタシを見つめていた…

「もうひとつが浮かばなかったよね…それじゃ…」

ダンナはアタシにこう言った後、アタシの耳元で『部屋で待っているよ…』とささやいて耳元に息を吹き付けたあと、置き手紙を置いて席から離れていった…
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