この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
『君×僕×妖怪』
第1章 ―始まり―

 きっと今日帰ってくるんだ――
 誰にともなく呟かれた声は何処か嬉しそうだった。
 時は春先。咲き始めたばかりの桜が彼の家の庭にもあった。
 膨らむ蕾は彼の期待と同じぐらい。今にも開きそうだった。
 「日向(ヒナタ)様、何かいいことでも?」
 縁側に座る嬉しそうな彼、日向を見てお手伝いでこの家に来ている奏(ソウ)も柔らかく微笑んだ。
 奏は綺麗な黒髪と柔らかな表情が特徴的。身長は日向と同じぐらい。年齢も日向と同じぐらい。幼い頃から遊び相手としてこの家にいた奏は表情一つで日向の気分が分かる、らしい。
 「ううん、何でもないよ」
 縁側から伸ばした足をパタパタと動かしながら答えると奏は洗濯籠を置いて、日向の隣に座った。
 「ん、何?」
 はて、と言った顔をする日向を横目にふふ、と微笑み
 「日向様が嬉しそうだから…いいこと、きっと起きますよ」
 と奏は言った。
/11ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ