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フツウ、ノ、オトナ - エロ教師って呼んでやるよ
第2章 カイキャク

「ミナミ先生、今の座り方も女の子座りっていうんだよ。股関節柔らかいんだね。 スカートの中それでも見えてるよ。なんで、気づかないの。」
言われてびっくりして、脚の間を閉じる。ぴったりと。
「うそでした。 見えてないから。びっくりした顔するから、面白くて。」
してやったりの顔で、また慶が笑う。
「だまされやすいね、センセ。」
「じゃあさ、こんなのもびっくりする?」
そう言って、慶は立ち上がれなくなっている私のすぐ正面に脚を広げて座った。
近い。
慶の脚の間に触るように向かい合ってしまった。目があって、一瞬の出来事だった。
腰に両手を回されて、ぐっと引き寄せられる。私と慶の腰の距離が一瞬にして縮まった。バランスを崩して私は慶の方に倒れそうになるのをなんとか手をついて堪えた。
「やめてよ...!」
「ねえ、ほら。対面座位みたいじゃない?」
「た、なんて事言ってるの!?やめて、離して。」
慶の腕が私の腰から離れない。私の腰と慶の腰が密着する。まずい、力が入らない。
「まだ、我慢してて完全に勃ってないから大丈夫だよ。このまま俺が腰振ったらどうなるのかな?試してみる?先生も摩擦で服の上からでも気持ちよくなっちゃうかも。」
「やめて、離して。誰か助けて。」
「誰か来ちゃったら、先生の方が困るんじゃないの?まあ、もう、誰もこないと思うけどね。楽しんだから、ここで今日は辞めとく。」
慶はさっと身を交わして立ち上がった。
「えっろい顔してるよ、俺相手に。いいの?教師なのに。じゃあね。」
慶は唇の端を歪めて薄く笑ってから、美術室を出て行った。私は呆然として動けなかった。このままではまずいと思った。慶がなにもかも壊そうとしていた、この教師と生徒という関係、日常、なにもかもを。
私は被害者だ。でも、未成年を前に、私は振り払うことすらできなかったのか。悔しさと恥ずかしさで、まだしばらく動けそうもなかった。
なにより恥ずかしかったのが、
慶は"完全ではない"、といったけれど、
腰に当たった、たしかに自分以外の温かく硬いものの形が急に鮮明に思い出されたからだった。それは腰の疼きを呼び覚ました。恥ずかしくて、全く動けなかった。

