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フツウ、ノ、オトナ - エロ教師って呼んでやるよ
第2章 カイキャク

「あ、南浪先生」
クラスの子達が幕から顔をあげた。
「先生、ちょうど良かった。ここの水色、ムラができるんすよ。」
色ぬりを勧めているうち困ったところがあったらしかった。私もかがんで、ムラができているところを指でなぞった。
「あー、薄すぎたんだね。もう少しベタ塗りでもいいんじゃない。」
「あっ、えっと、、そうすっね。てゆうか、俺たち、もう退校時刻っすね!明日、そこ修正してみます。 片付け終わってるんで、帰ります。ほら、カケル帰るぞ。」
「えっ、なんで急に?ミヤが帰るならもう帰るけど、え?センセ、さよなら。」
ぱたぱたと生徒たちが帰っていった。
生徒たちが帰った後も残って、筆の跡をなぞった。頑張って作ってくれた跡がわかる。嬉しかった。
「南浪先生、しゃがみこんで何してるの。」
いつのまにか、慶が廊下に立ってこっちの様子を見ていた。
「あんたこそ、引退試合前にこんなところ一人でうろついてて、何してんの?」
「俺、コーチから南浪先生呼んでこいって言われて、声かけに来ただけなんですけど。大会のバスのことで聴きたいことあるんだって。」
「今いく。」
立ち上がろうとしたときだった。
「待って。そのままにしてて。」
慶がいつになく張りのある大きな声を出して駆け寄ってきた。完全に不意を突かれた。
近づいてきた慶は、なんと、私の肩を後方に思い切り引いた。立ち上がる前に両肩を後ろに引っ張られたために、私は後ろに尻もちをついて座り込んでしまった。
「痛たあ、、なにすんのよ。ほんと痛い。」
そのまま立ち上がれないでいると、耳元に息がかかった。
「知ってた?今日のスカートいつもより短いから、先生がしゃがみこんだ時、スカートの中見えてたよ。パンツまでは見えてないけど。内ももがはっきり。焦らして、わざとなの?」
「は?」
「中3に刺激与えすぎじゃない?なんとなく廊下でこそこそしてる奴に見せたくなかったから、今座らせたけど、むしろ一瞬M字開脚になっちゃったよね?いやらしいね。」
慶の言っている意味が分からない。ちゃんとロングのスカート抑えて、気をつけてたのに、なんで?
「意味わからないって顔しないでよ。ほんとなんだから。それに、もう廊下にはだれもいないから大丈夫。」

