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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
✿ ✿ ✿

次の日2時間目が終わり音楽室へと移動する為に教科書等を持って教室を出たところ階段の辺りからタンタンタンとリズムのいい音がし中川が息をきらす事なく2年のいる2階へとやってきたのだ。

『茶髪くんっっ?……いえ中川くん…』

綾香が中川と言い直したのはクラスメートが周りにいた為に愛称で呼ぶ事と愛称が茶髪くんとか笑われそうだということでの言い直しだ。

『中川くんって何?今更茶髪くんでいいよ、英和辞典貸して』
彼はひとつ上の2年がいる階だという事にもなんとも思っていないのか。

綾香は今更茶髪くんでいいという言葉に嬉しくもあるがクラスメートの手前恥ずかしくてもう言わないでという意味で手で制するかのようにひらひらさせ慌てた。

クラスメート達は綾香をひやかすかのように取り囲む。
『森部さんって彼氏いたんだ〜』
『えっ、ちょっとイケメンっ』
『勉強ばかりしてて興味ないって顔してても男に興味あったんだ〜』
『えっと、何だっけジャージで授業受けてるあの中山慎吾以来じゃない?』

綾香は消えてなくなりたい気持ちで床を見つめ大きなため息をつきたい心境だ。

どういうつもり茶髪くん…
今まで英和辞典なんか借りになんか来なかったのに…
慎吾ちゃんじゃあるまいしいったいなんの為に…?
クラスメートから茶髪くんとの事でからかわれて嬉しいような恥ずかしいような…

『先輩達何ごちゃごちゃ言ってんのか英和辞典借りに来ただけだから言わないでくれます?…っとにウザったい』
中川は物怖じ知らずか斜め立ちで手を差し出し早くといわんばかりだ。

『何あれ、ウザ、行こ行こ』
『森部さん遅れてもあたしらかばってやんないから〜』
『でもさあの森部にイケメンって悔しくない?』
『悔しいっていうか見せつけ?英和辞典なんか借りに来て』
階下に降りる彼女らのそんな声はだんだん小さくなる。

森部さんが遅れてもあたしらかばってやんないから、そんな言葉はクラスメートらの本音だ。

何で茶髪くん来たの?
かばってやんないから、なんて聞きたくなかった…
このクラスになってから半年が過ぎようとしてるのに馴染めてない事が彼女らの本音で心が痛い…

『…何で、何で英和辞典なんか借りに来たの?…』
息を思い切り吸って言いきる綾香。

『忘れたんだから仕方ないでしょ』
彼は悪びれない。

『あんな風に…言われてあたしは…』
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