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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
『う〜ん…だよな、遅れてもかばってやんね〜とか1人くらいまともな奴いてもいい気がすんのに…』
中川は斜め上を見ながらため息をついたがすぐに綾香の方を向く。

『いったい誰のせいだと………』
こうなったのは茶髪くんのせいだとでも言いたい口調だが責めてもしょうがないという優しい気持ちから誤魔化すように最後はゴニョゴニョと聞こえない小声。

慎吾ちゃんの時には冷やかされるのが嫌だったのに茶髪くんだと…嬉しい…
イケメンだと言われて嬉しい…
だけど冷やかしは嫌…
あたしに彼氏がいたら悪いの?
勉強ばかりしてる子は彼氏を作ってはいけないの?冷やかしの1番キツイとこはそれかもしれない…

『ね〜何考え事してんのさ、英和辞典っ』

『持ってこないの?2年今日は英語の授業ないのに』
綾香は授業がなくても机に入れている、忘れ物の多い中山慎吾がそれを知ってか今だにアテにしたりする。

『教室に戻るって事は英和辞典持ってるんだ、さすが綾香さんっ』

『さすがって言わないで、音楽の授業後クラスメートから何言われるか…』

『クラスメートなんかよほど仲良くなんない限りその場しのぎじゃん、気にすんなよ』

茶髪くんってばっ…
どんな理論でそんな事…

『でも嬉しかっただろ?俺が彼氏なんだって自慢していいぜ』
嬉しそうで茶髪くんの意図はそこだ。

茶髪くん…
もしかしてあたしがこの間お昼に泣いたから?

『優等生だろうが不良だろうがカレカノいたら悪いなんて事ないんだから気にすんな、英和辞典ありがと、借りてく』

2人で教室を出る頃にはチャイムが鳴りはじめ2人共遅れていく事になる。

『何を言われても俺がいる、頑張るな』
彼はそう言って教室に戻っていく。

何を言われても俺がいる?
茶髪くん勇気をくれるのね…

綾香はキュンとときめいていてもたってもいられずに自分の身体を抱きしめるが持っていた教科書等が床に落ち我にかえり完全に授業に遅れている事にため息をつく。

クラスメート達は綾香が遅れた事に対しかばうことなくヒソヒソと笑った。

クラスメートはその場しのぎじゃん、彼の言った言葉を彼女は心の中で繰り返し平静を保とうとしていた。

頑張るな…
頑張るな…
クラスメート達はその場限り卒業してしまえば顔等見なくてすむわ…
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