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夜の営みを10倍楽しく過ごす方法
第4章 みづき(45歳)
「アタシねぇ…この頃ねぇ…むなしいの…」
「むなしい…」
「うん。」
「どうしてなのかな?」
「ダンナがこの最近…抱いてくれないのぉ…」
「おじょうさん…ダンナさんとの夜の営みがマンネリしているので…むなしい気持ちになっているのだね…最後に抱かれたのは…いつ頃かな…」
「次女が生まれてくる10ヶ月前…」
「それから14年間、夜の営みから遠ざかっていたのだね。」
「うん。」

イケメンの魔法使いは、コーヒーをひとくちのんでからアタシにこう言うた。

「おじょうさんとダンナさんは、どうやって出会ったのかな?」
「お見合い。」
「お見合い。」
「アタシが26の時に、バイト先の飲食店の近くの呉服屋さんの夫婦の仲人でお見合いをしたの…デートは…あんまりしていないかもしれない。」
「デートはあんまりしていないのだね…」
「ダンナの仕事の関係で行けなかったの…デートは空いている時間のわずか30分だけ…」
「ただごはんを食べただけなんだね…」
「うん。」

アタシは、コーヒーをひとくちのんでからイケメンの魔法使いにこう言うた。

「今週は、二人の娘が修学旅行の期間中だから…せっかくふたりきりの時間ができたと思っていたら…毎晩のように…遅く帰ってくることばかりだからつまんないもん…」
「つまんないもん…か…それでは、ぼくが遊びたい盛りのオンナノコに変えてあげようか。」
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