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第4章 みづき(45歳)

イケメンの魔法使いは、アタシに恋の魔法をかけた。

『遊びたい盛りのオンナノコになあれ～』

イケメンの魔法使いの呪文のあと、アタシの身体を魔法のオーラが包み込んだ。

それと同時に、アタシはイケメンの魔法使いのマジックで遊びたい盛りの女子高生の姿に変身した。

髪の毛にピンクのラメラメのカチューシャ、白のブラウスとマゼンタのリボンにネイビーのエンブレムつきのブレザーとマゼンタとグレー系のチェックの折り目がついているスカートと足元はルーズソックスと黒の通学靴の姿に変身したアタシは、うれしい表情になった。

イケメンの魔法使いは、アタシにこう言うた。

「恋のマジックは夜明けまでだよ…たしか…日の出の時間は…翌朝７時ちょうどだった…翌朝７時を過ぎると、恋のマジックが解けるから、その時までにおうちに帰るのだよ。」

イケメンの魔法使いは、アタシにこう言うた後、店を出ていった。

恋のマジックで遊びたい盛りの女子高生の姿に変身したアタシは、六本木へ行くことにした。

アタシ・45歳のミセスシンデレラの夜の大冒険が始まった。