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第5章 まきこ(38歳)

それから３ヶ月後のことであった。

アタシは、レイプの被害を受けて心が深く傷ついたままふみあきとお嫁さんの挙式披露宴の日を迎えてしまった。

品川駅の近くにある新高輪プリンスホテルにて…

挙式披露宴は、ふみあきの定時制高校時代のクラスの仲間たちと職場の同僚たちとお嫁さんのバイト先の同僚たちと女子高時代のクラスの仲間たちだけで挙式披露宴を挙げていたので、アタシは中に入ることができなかった。

ひとりぼっちでホテルを出たアタシは、とぼとぼと第一京浜国道を歩いていた。

ダンナは…

いつになったらアタシのもとへ帰ってくるの…

アタシ…

さみしい…

むなしい…

せつない…

アタシは悲しくなっていたので、その場に座り込んで泣いていた。

くすんくすんくすん…

さみしいよぉ…

さみしいよぉ…

座り込んで泣いているアタシの元に、イケメンの魔法使いがやって来て、アタシにやさしく声をかけていた。