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幻の果てに……
第1章 誘惑
「ヤ……」
「これだけで、濡れてるんだ? いやらしいね」
翔が笑っている。
「ホラ。こうだって」
「あっ」
いきなり脚を開かれ、翔が顔を近付けてきた。
「触ってないのに、もうビショビショじゃん。やっぱ、人妻はいやらしいね」
言葉で責められるなんて初めて。
余計に、淫らなことをしていると思えてくる。
「あんっ」
秘蕾を軽く指で撫でられた。
「どんどん溢れてくるよ? いやらしい体だね」
「違っ……」
そうは言ったが、これだけで感じているのは確か。
ずっと、何もかも普通でいいと思っていたのに。
会ったばかりの青年の前で脚を広げ、秘蕾を見られているなんて。それだけで、密が溢れてしまうのが恥ずかしい。
「はぁっ……」
「じゃ、少しだけ」
「あぁっ」
彼が指を挿し込んでくる。
それだけでまた、クチュという音。
「中の方が凄いね。密だらけじゃん」
ゆっくりと指を抜き挿しされるだけで、体が震えた。もう、両腕で支えているのがやっとの状態。
「あんっ、んっ」
「可愛い顔してるのに、コッチは別人格なんだ?」
そんな風に言われ、ベッドに背中を着けた。
それでも、翔の顔は脚の間にある。
「あぁっ、はぁっ」
指の抜き挿しが速まり、自分から脚を広げてしまう。
もっと続けて欲しい思いと、別の物が欲しい思い。焦らされているようで、腰が自然に動いてしまった。
「ホントにいやらしいね。コレだけじゃ、足んないでしょ?」
そう言いながらも、指の抜き挿しだけが続けられる。
卑猥な音が大きくなっていくのは、私の密が増えているから。
「奥さん。しゃぶってよ」
指が抜かれ、腕を引かれて体を起こされる。
「人妻のフェラテク、見せてよ。ダンナの、しゃぶってんだろ?」
脚を投げ出した彼に近付き、そそり立っている性器を持った。
他人は知らないが、夫のモノをしゃぶったのは、結婚する前。
年上の夫より若く逞しい性器に、唇を付けた。
口に含むと、それだけで自分が感じてしまう。男性器の感触が、直に伝わってくる。
もう忘れそうだった行為。
頭に軽く手を添えられるのも、服従させられているようで鼓動が跳ねる。
舌を当て、頭を上下した。