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幻の果てに……
第2章 思案
「はぁっ、んんっ」
奥深くまで挿いった塊が、私の悦い場所を責める。
今は、乱れるだけ乱れればいい。
この時間だけは、セックスに溺れてもいい。
「あぁっ、あんっ」
乱暴に貫かれるほど、体ごと持っていかれそうになる。そんな感覚。
最悪感など、もうなかった。
溺れればいい。
この時に。
「あっ、ヤぁっ、んんっ、イくぅっ! んっ……」
「もうイっちゃた? よっぽど飢えてたんだね……」
恭介の声が、ぼんやりと聞こえている。
「じゃあ、俺もっ、んっ、はあっ……」
何度かグラインドし、彼も果てたようだった。
もっと感じていたかったのに。
でも、今日は泊まり。これだけでは終わらないはず。
「そのまま、ちょっと待ってて」
ぼんやりとした頭で、彼の言葉を聞いていた。
ゴソゴソと音がした後、目の前に出されたのは太くて黒い物。
「え……」
「妻は嫌がるからさ。いいよね?」
バイブ。
それくらいは、見ただけで分かった。
経験はない。でも、興味がないと言えば嘘になる。
今の私は、自分とは違う人格。
「ほら……」
バイブを口に近付けられ、それをしゃぶった。
「んんっ……」
「梨央さんは、やっぱりいやらしいね……」
太くて長いのに、質感は人間のものと変わらない。目を閉じていると、普通にフェラをしているよう。
軽く抜き差しされ、舌を使った。
それだけでも、また気分が高揚していく。
「はぁっ……」
自分がこんなにいやらしいことを、思い知らされたよう。
バイブを咥えさせられて、性器のように愛撫している。
嫌だという思いもなかった。
「あっ……」
抜かれた時に、小さな声を出てしまう。
「いやらしい顔だったね。下の口の方が、もっといやらしくなるかな……」
これからバイブを挿れられる。
そう思っただけで、また密が溢れる感じだった。
「ここはどうかな?」
「あんっ」
クリトリスを弄られているだけなのに、それがバイブだと思うといやらしく感じてしまう。
「はぁっ、んっ」
一度秘蕾に付け、密をすくう。そのバイブで、またクリトリスを責められる。