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幻の果てに……
第2章 思案
「あっ、あぁっ」
「まだここだけだよ? ホントにいやらしいね」
彼が低く笑う。
そんなことにも、責められているようだった。
バイブをしゃぶったり触れられたりして、悦がっている。
恥ずかしいという思いが、快感に繋がってしまう。
初めてなのに、怖さはなかった。それよりも、早く気持ち悦くなりたい。その思いの方が勝っていた。
「はぁんっ、挿れ、てぇっ、んんっ」
「大胆だね。いいよ……」
秘蕾に当たった感触は、男性器と同じ。そのまま、壁を押し広げるように挿いってくる。
「あぁんっ」
「梨央さんに、バイブが挿いってるよ。いやらしいね……」
「ヤっ、あぁっ」
抜き挿しされると、塊と同じ刺激。でもそれがバイブだと思うと、興奮を煽られた。それに、何かがクリトリスにも当たっている。
増えた密で、グチュグチュという音。横に来た恭介は、私の全身を眺めていた。
「まだ、これからだよ?」
「あぁんっ!」
奥深くまで挿し込んだバイブが、くねくねと動き始める。
「あぁっ、あっ、あぁんっ」
全体が振動していて、クリトリスに当たっている部分も刺激された。
「ヤっ、あんっ、はぁっ」
「いやらしい顔だね……」
言葉も、断片的にしか聞こえていない。
悦い場所に当たったと思ったら、すぐに別の場所へ。そしてまた、悦い場所。その繰り返しに、体を捩った。
「梨央さんっ……。はあっ……。いやらしいよ、凄く……」
「んんっ、あぁっ、はぁんっ」
乳首に、生暖かい感触。
舌を使われ、頭を振った。
こんな世界があったなんて。
信じられないくらい気持ち悦い。
「あっ、あんっ、はぁっ」
中を掻き乱し続けるバイブ。振動に刺激されるクリトリスは、もう痺れていた。
「梨央さんっ、はあっ、はあっ、凄いね……」
乳首から離れた恭介は、乱れる私を見ているのだろう。
目も開けられなくて分からないが、今の私を見て欲しい。
たくさんの男に見られていると想像すると、また興奮が高まっていく。
「あぁっ、んっ、あんっ」
バイブを軽く抜き挿しされると、また違った刺激。
壁のあちこちが擦られ、我慢出来なくなってくる。