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幻の果てに……
第3章 悦楽
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
ラブホテルのパーティールームなんて初めて。
広くて豪華で、本当に軽いパーティーが出来そうな造り。
大きなベッドが二つあり、六人は座れそうなソファーセット。広いバスルームが見えたのは、全面ガラス張りのせい。
「少し呑もう?」
静香が言い出し、有料の冷蔵庫からビールを数本出した。
私は既にほろ酔いという感じ。それでも、乾杯してビールを呑む。
これからセックスする相手と呑んでいるのが不思議だった。それも、経験の無い4P。
「やんっ」
少し笑いの声で静香が言ったのは、和斗に胸を触られたから。
服の上からだが、何となくそれが合図のようになってしまった。
男性が先にシャワーを浴びに行く。
静香はその様子をチラチラ見ているが、私は呑んでごまかしていた。
「ねえ。浩太の方が、アレ、大きいんじゃない? どうせ4Pだからいいけど」
彼女は笑っているが、そこまで大胆には慣れない。
「どうぞ。待ってるからね」
シャワーから出てきた浩太が、腰にバスタオルを巻いたまま隣に座ってきた。
「梨央。行こう」
「うん……」
服を脱ぐ様子も、体を洗うのも全て見られている。恥ずかしくても、嫌だとは思わなかった。
バスタオルを巻いて出ると、近付いて来た浩太に肩を抱かれる。そのまま、ベッドへと行った。
大きなベッドは、お互いが見える位置に置かれている。
「んんっ……」
見ると、静香と和斗は全裸になって深いキスをしていた。
「梨央……」
「あっ」
バスタオルを外され、お互いに全裸になる。
「綺麗な体だね。おっぱいも丁度いいし」
「あっ……」
軽く乳房を揉まれて、ベッドへ押し倒された。
「んっ……」
触れたキスが深くなり、段々と静香達のことを忘れていく。
時折甘い声は聞こえてきても、BGMのようなもの。結局、セックスは二人でするのもだと思った。
「あっ……」
首すじに舌を這わせながら、両方の乳房を揉まれる。
「はぁっ……」
乳首に指が触れ、ピクンと反応してしまう。
「あぁんっ、和斗ぉっ、はぁんっ」
静香の声にも、自然と煽られていた。