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幻の果てに……
第3章 悦楽
「あぁっ、はぁんっ、イくっ! んんっ……」
静香の声が聞こえ、同時にベッドに俯せられる。
グッタリとした私達の上で、彼らが何か話していた。
内容までは耳に入って来ない。
少しして、腰だけを上げられた。静香も同じ。
「あぁっ」
すぐに挿入され、頭を振った。
その時すぐ横に見えたのは、静香の秘蕾に塊が抜き挿しされる様子。
太い棒のような塊が、彼女の体中へ入って行く。その度静香は体を震わせ、いやらしい声を上げている。
私も同じ。
「あんっ、はぁっ、んんっ」
静香も、私の部分を見ているだろう。
見ることがこんなにも刺激的だと、初めて実感した。それは、自分も見られていると分かるからかもしれない。
すぐ横で、静香の秘蕾からのグチュグチュという音。彼女には、私の音が聞こえているはず。
「あっ、あんっ、はぁんっ」
また戻って来た熱さに、心まで翻弄されていく。
腕で立ちあがることも出来ないまま、シーツを握って喘ぐしかない。
「梨央っ、イイ?」
「あぁっ、イっ、イイっ、はぁっ」
「あんっ、あっ、はんっ、あぁんっ」
聞こえてくる静香の声。
直接的な刺激も勿論。すぐ隣で親友の静香が喘いでいることにも、益々煽られていく。
「はぁっ、あんっ、あぁっ」
抱えられた彼女の、形のいい小振りのヒップ。
それと対照的にも見える、逞しく猛った塊。
与えられる快感に溺れながらも、そこから目が離せなかった。
「和、斗ぉっ、あぁっ、またぁっ、あんっ」
「静香っ、一緒にっ、んっ、はあっ……」
「ヤぁっ、あっ、イくっ! あぁっ……」
静香から、ズルリと塊が抜かれる。
それを見て、私も一気に波に襲われた。
「あっ、あぁんっ、ヤっ、んっ、イくぅっ! はぁっ……」
崩れ落ちそうになる下半身に、切ない衝撃が走る。
「あぁっ……。んんっ……」
「梨央、梨央っ、あっ、んっ……」
浩太も放出したらしく、秘蕾から塊が抜かれる感覚。
ゆっくりとシーツへ降ろされ、そのまま荒い息をつなぐ。
見ながら。見られながら。そんな刺激で、昂りが早かったのかもしれない。
靄(もや)のかかった頭の中で、男性が入れ替わるのは分かった。