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幻の果てに……
第3章 悦楽
仰向けにされると、足下には和斗の姿。
コンドームを処理すると、すぐに覆い被さってくる。
さっきまで間近で見ていたせいか、和斗の塊を逞しい大きさだと思った。
「あっ、あんっ」
乳首を口に含まれ、舌で転がされる。
「あぁんっ、んんっ」
同じベッドの上で、静香も浩太から愛撫を受けていた。
ついさっきまで、浩太とセックスしていたのに。
男の欲望も、深いのかもしれない。
居酒屋には行ったが、会ったのは数時間前。そんな四人が、当たり前のようにセックスを楽しんでいる。
「あんっ、はぁっ、んんっ」
乳首をしゃぶられているだけなのに、下半身まで熱くなってきた。
太ももに、和斗の塊が当たっている。
力のなかったものが、徐々に逞しくなっていく。
「はぁんっ、んっ、あぁっ」
「梨央はいやらしいね。可愛い顔して……」
耳元で言われると、余計に全身に響くよう。
「あんっ、はぁっ、んんっ」
私はいやらしいから、飢えているからあの店へ行った。本当のことなのに、責められているよう。
「んっ、あぁんっ」
秘蕾に指が入ってくる。
中を弄られ、悦い場所にあたった。
「あんっ!」
「ここがイイの? ほら。どう?」
「ヤぁんっ、あぁっ、はぁんっ」
同じ場所を責められ、またグチュグチュという音。
言葉では言い表せない。
そこを弄られると、全身が痺れる感覚。体がいうことを聞かなくなるようで。
「あぁんっ、はぁっ、んんっ」
「ここだけでイってもいいよ? イイんだろう?」
「あぁっ、ヤっ、あぁんっ」
上手く言葉にならない。
続けられたらイきそうでも、塊が欲しかった。
さっき間近で見ていた、静香を犯していた逞しい塊が。
「……れてっ、あんっ、挿れ、てぇっ、はぁっ」
「見かけに寄らず、大胆だね。こうやってる自体大胆か」
また、責められるような言葉。
私は、そうされるのが好きなのかもしれない。
セックス自体の快感もだが、言葉で辱められる。そんなことに余計感じていた。
「あっ」
指が抜かれると、和斗がコンドームを着ける。
それを見ているだけで疼いてしまう。