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幻の果てに……
第6章  衝撃


「あぁっ、イイっ」
 これが本当の私。
 男性器に翻弄され、乱れ続ける。
「あっ、あんっ、んんっ」
 あの店がある限り、長い時間一人でも淋しくはない。
 子供がいなくても。
「んっ、もっ、とぉっ、あぁっ」
「梨央っ、凄いね……」
 あの店で会った何人もの男性が、何度私の名前を口にしただろう。
 ここ数年にしたら、夫より回数が多いかもしれない。
 私が感じているせいか、洋一も激しくグラインドを続ける。
 彼にとっても、自分の妻とのセックスより悦いんだろう。秘蕾の好みなど関係なく。このシチュエーションが。
 背徳的なセックス。
 でも不倫とは違って、愛情は無い。
「あっ、あんっ、イイっ、はぁっ、ヤぁっ」
「梨央っ……っ」
 逞しいものに突き続けられ、熱が全身へ広がっていく。
 洋一の背中に回した指先まで熱い。
 子宮まで届きそうなほどのグラインド。
「ヤぁっ、もうっ、あんっ、んんっ、あぁんっ! あぁっ……」
「梨央っ……っ! はあっ……」
 洋一も奥深くで放出したようで、ベッドに両手を着いたまま洗い呼吸をしていた。
「はぁっ……。んんっ……」
 激流の後、急に柔らかな雲の上に落ちたよう。
 天井の鏡に写る自分が、薄っすらと視界に入る。
 今はただお互いの呼吸だけが聞こえる、静寂と言ってもいい世界。絶頂を迎えた後の、束の間の静けさ。
「梨央……」
 性器を抜き、ベッドに座った洋一が静かに言う。
「また会えないか? あの店じゃなくて」
 私はゆっくりと体を起こし、ベッドを降りた。
「ごめん。幻、だから……」
 そう言ってシャワーを浴びに行く。
 あの店でまた偶然会ったなら構わない。でも、約束をして会えば浮気や不倫。
 何故か、そんなラインだけは私の中にある。
 服に着替えると、私は洋一を残してラブホテルを後にした。



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