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幻の果てに……
第6章 衝撃

例え不器用でも構わない。
精一杯愛し合おうと思ってくれるなら。
「はあっ……」
「梨央……」
耳元で囁かれ、ゾクリとする。
夫が、こんなセックスをしてくれたら。それなら、三ヶ月に一度でも構わないのに。
「あんっ」
乳房を強く吸われ、ピクリと反応してしまう。
跡が残っても、夫が戻る日までには消えるから構わない。
潤は早急に求めてきたが、私から彼の性器をしゃぶった。
「梨央……っ」
逞しい性器。
それをしゃぶっているだけで、自分も熱が上がっていく。
「んんっ……。ふぅっ……」
根元から先端まで丁寧に愛撫し、彼の迸りを受け止める。
顔を上げゴクリと音を立てて飲み込むと、潤はすぐに私を押し倒してきた。
「あっ、ヤっ、ダメっ!」
脚を閉じ、彼の侵入を防ぐ。
約束は避妊すること。
あの店で約束した。
それを再度言うと、潤は枕元の避妊具を着けてくれる。
放出したばかりなのに、彼のものは既に高まっていた。
ただ一つの約束は避妊。
それさえ守ってくれれば、何をしても構わない。
「あぁっ」
改めて挿入すると、激しい刺激に襲われる。
幻の中、私は快感に酔う。
「んっ、はぁっ」
全身に響くほどの、激しいグラインド。
「あんっ、んんっ」
「梨央っ……」
今の私は、普段とは違う梨央。
夫のことも忘れ、ただ快感に酔った。

