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初ぷりん
第2章 逆〇〇?
あいは、部屋に入るとキョロキョロしながら窓から夜景をみた。

「へ~。こんな夜景だったんだ。でもあいの通ってる学校はこの方角からだと見えない」

「いちご食べる?」

「お兄さんのお詫びの品を食べていいの?」

「一緒に食べようよ。」

「じゃあ、あいが洗います。」

聡はあいに苺のパックを渡してお願いをした。

「お風呂も大きいし綺麗。トイレは別なんだ。」


聡は美味しそうな苺を1つ取って食べた。

「甘~い!美味しい。全部食べたくなるよ。」

「ズルい。一緒に食べようよっていたったのに」

初対面ながら凄く仲良さそうな会話になった。


「電話番号なんか教えて、けっこう大胆じゃない?」


「そうですよね。でも、悪いなって思ったのと、なんかお兄さんがカッコ良かったから。」


「俺が?お兄さんって、もう38歳だし、おっさん予備軍だよ。」


「あい、年上がいいの。同じ歳や近い歳の人に全く興味無くて、初恋も15歳くらい違う人だったの。」


「えっ!そうなんだ。今は誰かいるの?」


「いないですよ。そうだお兄さんの名前?」あいは笑いながら答えた。

「聡だけど」

「さとし」


聡とあいは、いちごをもって、ベッドに座り食べ始めた。

「初恋の人とは?」


「えっ、実は高校の時の先生。1年に満たないくらいで別れたけど。」


「え~~~。それヤバいやっやん。」


「そうですね。でも、私が好きで、先生の家にまで行ってました。」


「わ~~~。そのあとは?」


あいは、食べ終わったいちごのパック机に置いて、窓の方に歩き出した。

「誰とも付き合ってないです。」

聡も窓の方に歩き、あいの後ろに立った。

「綺麗な夜景だね。あいも綺麗だし。」

聡は後ろからあいをぎゅっと抱いた。


「えっ!」あいはびっくりした。


「ちょっとは覚悟してここにきたんだろ?」


「…」あいは、何も言わなかった。









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